Four Knights Game
フォー・ナイツ・ゲーム(Four Knights Game)は 1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Nc3 Nf6 から生じる — 双方が何をおいてもまず両ナイトを展開する形だ。乾いた対称形という評判があり、主要変化に関してはその評価も妥当である。しかし同時に、定跡をほとんど覚えずに指せる中盤へたどり着く最も健全な道のひとつでもあり、そのうえチェス屈指の荒々しいギャンビットを内に隠している。
1.2.3.4.5.6.
メインラインの解説
- e4白は e4 と指す。
- e5黒は e5 と応じる。古典的なオープン・ゲームだ。
- Nf3Nf3 が展開しつつ e5 に当たる。
- Nc6Nc6 がポーンを守りながら展開する。
- Nc3Nc3 で四枚目のナイトも繰り出す。完全な対称形 — これがフォー・ナイツだ。
- Nf6黒も Nf6 と同じ形を映し、e4 を攻める。
- Bb5Bb5 — スパニッシュ・バリエーション。ビショップが c6 のナイトを Pin(ピン)にかけ、ルイ・ロペスから主要な狙いを借りてくる。
- Bb4Bb4 でまた同じ形を映す。黒は今のところ真似で満足しており、それで何の問題もない。
- O-O白がキャスリングし、キングを安全にしてルークをつなぐ。
- O-O黒もキャスリングする。局面は完全な対称形のままだ。
- d3d3 が e4 を支え、c1 のビショップの利きを開ける — 堅実で融通の利く一手だ。
- d6d6 が黒にとって同じ役目を果たす。Stockfish は白におよそ +0.35 を示す。先手であることから来るわずかな優位、ただそれだけだ。
Rubinstein Counter-Gambit (4...Nd4)
ルビンシュタイン・カウンターギャンビット。黒は Pin(ピン)に 4...Nd4!で応じ、受けるのではなく中央へ身をかわす。白が e5 のポーンを取れば、黒はその代償に絶大な働きを得る。Stockfish は 6...O-O のあとおよそ -0.15 と読む。ギャンビット系の変化としては黒にとって上々の結果であり、これは本当に健全な一手だ。
- e4白は e4 と指す。
- e5黒は e5 と指す。
- Nf3Nf3 が e5 に当たる。
- Nc6Nc6 が受ける。
- Nc3Nc3 — フォー・ナイツだ。
- Nf6Nf6 が対称形を完成させる。
- Bb5Bb5 が c6 のナイトを Pin(ピン)にかける。
- Nd4Nd4!ルビンシュタインだ。黒は Pin(ピン)を外すのではなく、ナイトを中央へ跳ねさせて e5 のポーンを差し出す。
- Ba4Ba4 はビショップを盤上に残し、いくらかの圧力を保つ。
- Bc5Bc5 が展開し、黒の陣形すべてが狙う f2 をにらむ。
- Nxe5Nxe5 が申し出を受ける — ポーンは取れるが、駒の連携で後れを取る。
- O-O黒がキャスリングする。ポーン一枚と引き換えに展開を終え、駒も活発だ。エンジンも同意見で、およそ -0.15。つまり黒は十分にやれている。
Scotch Four Knights (4.d4)
スコッチ・フォー・ナイツ。白は 4.d4 で対称形を崩し、四枚のナイトがすでに出た状態でスコッチ風の開いた戦いへ向かう。この局面の扱いとしては最も厳しい指し方であり、c6 での交換は黒に一局を通じて気を揉むことになる重ねポーンを残す。Stockfish は白におよそ +0.3 を示す。
- e4白は e4 と指す。
- e5黒は e5 と指す。
- Nf3Nf3 が e5 に当たる。
- Nc6Nc6 がそれを守る。
- Nc3Nc3 が四枚目のナイトを展開する。
- Nf6Nf6 が同じ形を映す。
- d4d4!白は静かな Bb5 ではなく、ただちに中央を開く。
- exd4黒は d4 で取る — 定番の応手だ。
- Nxd4白はナイトで取り返し、中央に据える。
- Bb4Bb4 が c3 のナイトを Pin(ピン)にかけ、ニムゾ・インディアンから狙いを借りてくる。
- Nxc6Nxc6!Pin(ピン)が効き始める前に交換し、同時に黒のポーン構造を傷める。
- bxc6bxc6 は重ねポーンを受け入れるが、ルークのために b 列を開ける。エンジン:白におよそ +0.3。
Halloween Gambit (4.Nxe5)
ハロウィン・ギャンビット — 白は四手目にしてナイトをまるごと捨て、巨大なポーンの中央と、黒の駒を後方へ追い返す機会を買う。うまくいくはずのない代物で、Stockfish も白におよそ -1.3 としてそれに同意する。しかし局面があまりに奇妙なため、多くの相手はすぐに道を誤る。早指しで人気が衰えない理由はまさにそこにある。
- e4白は e4 と指す。
- e5黒は e5 と指す。
- Nf3Nf3 が e5 に当たる。
- Nc6Nc6 が受ける。
- Nc3Nc3 — フォー・ナイツで、ここまではまだ普通だ。
- Nf6Nf6 が対称形を完成させる。
- Nxe5Nxe5?! ハロウィン・ギャンビット。白はポーン二枚と大きな中央のために、ナイトをまるごと手放す。
- Nxe5黒はナイトを取る — 取らなければ、白がただポーン得をするだけで終わってしまう。
- d4d4!これが狙いだ。白はナイトを追い立て、中央を前へ転がし始める。
- Ng6Ng6 と、残された中では最善のマスへ引く。
- e5e5 が二枚目のナイトも後退させ、さらにスペースを奪う。
- Ng8Ng8 — ナイトはついに自陣まで押し戻される。白は夢のような中央を持つが駒損だ。Stockfish はおよそ -1.3 と読むので、正確に受ければ黒が勝つはずである。
核心となるアイデア
- →フォー・ナイツは健全な序盤の定義そのものだ。どの駒も最も自然なマスへ向かい、最初の十手で本当にまずくなる要素はほとんどない。
- →対称形は楽だが限界がある。白は常に一手先を行くのだから、黒はどこかで真似をやめねばならない。いつ崩すかを知ることこそ、ここでの本当の腕前である。
- →Bb5 の Pin(ピン)はルイ・ロペスからの借り物だ。あちらと同じく、c6 での交換は黒に重ねポーンを与えるが、同時にビショップ・ペアを渡すことにもなる。
- →白は 4.d4、すなわちスコッチ・フォー・ナイツで、静かな Bb5 ではなくただちに中央を開き、はるかに鋭い海域へ舵を切ることもできる。
- →ハロウィン・ギャンビットは巨大なポーンの中央と引き換えに、e5 でナイトをまるごと捨てる。客観的には悪手だが、生じる局面があまりに珍しいため、早指しでは実力以上の成績を残している。
- →4...Nd4 によるルビンシュタイン・カウンターギャンビットは黒の最も野心的な試みだ。Pin(ピン)をまったく無視してナイトを盤の中央へ放り込み、白に駒を取ってみろと挑発する。
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